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甲斐神社(かいじんじゃ)は、奈良県大和郡山市田中町にある神社。旧社格は村社〔『奈良県の地名』469頁〕。 == 概要 == 大和郡山市田中町(旧・添下郡片桐村大字田中〔『大和志料 上巻』449頁 〕)に所在する。 『日本三代実録』の貞観7年(865年)4月25日の条に「授大和國無位田中神從五位下(大和国無位田中神に従五位下を授く)」〔『六国史 巻九』249頁〔日本三代実録巻十〕 〕との記述があり、『大和志』は、この「田中神」を、「貞観七年四月授從五位下 田中村今稱甲斐明神」〔『五畿内志 中巻』255頁〔大和志 三〕 〕として当社に比定している〔〔『角川日本地名大辞典』687頁〕〔三代実録の「田中神」が当社であれば、当社は国史見在社である。〕。 当社の森は「田中の杜」と呼ばれ〔『角川日本地名大辞典』1292頁〕、名勝の地とされてきた〔。 鎌倉時代の勅撰和歌集『玉葉和歌集』に載せられた、藤原為家の歌にも「山きはの田中のもりに注連(しめ)はえて 今日里人は神まつるなり」〔『玉葉和歌集』344頁〔卷第十六 雜歌三〕 〕と、当社が詠まれている〔。 また、神楽歌小前張のうゑつき(殖槻・埴舂)で、「うゑつきや 田中の森や もりやてふ かさのあぢが原に」〔『神楽歌評釋 國文評釋』90頁 〕と歌われた「田中の森」を当社に比定する見解もある〔。時代が下った江戸時代後期の歌人・熊谷直好も「植槻や田中のもりの秋祭 はつ穂のこさけ我酔にけり」の歌を詠み、これを歌集『浦の志保貝』に収載している〔『浦の志保貝』104頁 〕。 オンダ(御田)と呼ばれる田植の民俗行事が行われている神社の1つである〔奈良県立民俗博物館だより38巻1号7頁 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「甲斐神社 (大和郡山市)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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